観光庁「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期(1次速報)によると、訪日外国人(一般客)の1人当たり旅行支出は全国籍・地域平均で23万3,677円でした。これに対し、フランスは42万3,021円、北欧は40万7,378円、スペインは40万7,288円と、欧州からの旅行者は平均の約1.7〜1.8倍を日本で使っています。
しかも平均泊数はフランス21.7泊、スペイン20.3泊と、全体平均(10.3泊)の約2倍。東京・京都・大阪だけでは日程が埋まらないため、地方へ足を延ばす余地が大きいのが欧州旅行者の特徴です。このお客様に旅の計画段階で見つけてもらえるかどうかは、英語・多言語ホームページの有無と質で大きく変わります。
2026年7〜9月期の1人当たり旅行支出を国・地域別に並べると、上位には欧州の国々が並びます。英国38万6,874円、イタリア37万5,625円、ドイツ35万2,055円と、主要な欧州各国はいずれも平均を大きく上回りました。近隣のアジアから短期間で訪れる旅行者と比べると、たとえば韓国(11万3,959円・4.1泊)とフランスでは、1人当たりの支出に約3.7倍の差があります。
「人数」で見ればアジアが中心ですが、「1人のお客様がもたらす売上」で見ると、欧州は非常に魅力的な市場です。小さな宿や体験事業者にとっては、少ない組数でも売上が立ちやすいお客様だといえます。
| 国・地域 | 1人当たり旅行支出 | 平均泊数 | 平均との比較 |
|---|---|---|---|
| フランス | 423,021円 | 21.7泊 | 1.81倍 |
| 北欧 | 407,378円 | 16.1泊 | 1.74倍 |
| スペイン | 407,288円 | 20.3泊 | 1.74倍 |
| 英国 | 386,874円 | 14.8泊 | 1.66倍 |
| イタリア | 375,625円 | 16.0泊 | 1.61倍 |
| ドイツ | 352,055円 | 15.6泊 | 1.51倍 |
| 豪州 | 352,891円 | 13.2泊 | 1.51倍 |
| 米国 | 344,121円 | 13.1泊 | 1.47倍 |
| 中国 | 294,560円 | 12.8泊 | 1.26倍 |
| 台湾 | 199,028円 | 7.0泊 | 0.85倍 |
| 韓国 | 113,959円 | 4.1泊 | 0.49倍 |
| 全国籍・地域平均 | 233,677円 | 10.3泊 | 1.00倍 |
2〜3週間の滞在であれば、東京・京都・大阪を回ったあとにも十分な日数が残ります。欧州旅行者のブログや旅行記を見ても、温泉地、山間部の宿場町、離島、地方の城下町などを日程に組み込む例は珍しくありません。訪問先が「有名だから」ではなく「行ってみたいと思えたから」選ばれるのが、長期滞在型の旅の特徴です。
2025年の年間値で費目別の支出を見ると、英国からの旅行者の1人当たり宿泊費は19万2,926円で、全国籍平均(8万4,057円)の約2.3倍でした。ドイツ・フランス・スペイン・イタリアも15万〜18万円台です。欧州旅行者の消費は、買い物よりも宿泊と滞在そのものに向かう傾向があり、日帰りで通過されがちな地方にとっては「一泊してもらう理由」をつくることがそのまま売上につながります。
欧州からの旅行者は、日本の暮らしや文化に触れる体験、自然の中でのアクティビティ、地域の食などへの関心が高いといわれます。茶道や着物、農業・漁業体験、酒蔵見学、サイクリング、ハイキングなど、地方に元からある資源こそが商品になります。足りないのは魅力ではなく、それを英語で伝える手段であることが少なくありません。
長期の旅行を計画する欧州旅行者は、出発の数か月前から情報を集め、宿や体験の多くを事前に予約する傾向があります。その際に使うのは、Google検索、Googleマップ、旅行ブログ、そして施設の公式ホームページです。
ここで日本語のページしかない、あるいは英語ページがあっても情報が少ないと、旅行者は「この宿は外国人を受け入れているのだろうか」「どうやって行けばいいのか」と不安を感じ、別の地域・別の施設を選んでしまいます。OTA(予約サイト)に掲載していても、検索で見つかるのは公式サイトの情報量が多い施設です。英語のホームページは、地方の事業者が欧州旅行者の「候補リスト」に入るための入口になります。
欧州の旅行者は、母国語に加えて英語で情報を探す人が多くいます。最初の一歩は、仏・独・伊・西の各言語を揃えることよりも、英語ページを日本語ページと同じ情報量で用意することです。料金、営業日、所要時間、含まれるもの、注意事項まで英語で読めることが信頼につながります。
そのうえで、フランス・スペインなど特に支出の多い国からの来訪を狙う場合は、フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語ページを追加すると、母国語で検索する旅行者にも届きやすくなります。
日本語の文章をそのまま翻訳しただけでは、検索で見つかりません。英語なら「ryokan with private onsen」「tea ceremony experience Kyoto」のように、旅行者が実際に検索する言葉でページのタイトルや説明文を設定することが大切です。言語ごとにURLを分け、検索エンジンに言語の違いを正しく伝える設定(hreflang)も欠かせません。
地方の施設で最も多い不安は「どうやって行けばいいか」です。最寄り駅や空港からの行き方、乗り換え、バスの本数、タクシーの目安などを英語で具体的に書きましょう。周辺の観光地と組み合わせた1泊2日・2泊3日のモデルコースを載せると、長期滞在の旅程に組み込んでもらいやすくなります。
せっかくページを読んで「行きたい」と思っても、予約がメールや電話だけでは途中で離脱されてしまいます。英語のオンライン予約とクレジットカード決済、分かりやすいキャンセルポリシーを用意しておくことで、時差のある欧州からでも24時間予約を受け付けられます。予約システムについては外国人が予約をやめる瞬間 ― 多言語予約システムが体験ビジネスの入口を変える理由でも詳しく紹介しています。
旅行中の欧州旅行者は、スマートフォンのGoogleマップで周辺の宿や飲食店、体験を探します。Googleビジネスプロフィールに英語の説明と公式ホームページのURLを登録し、リンク先のページがスマートフォンで見やすく、すぐに表示されることを確認しておきましょう。
株式会社オーキッドは、インバウンド事業者向けの英語・多言語ホームページ制作を専門にしています。日本語サイトと英語サイトは同じ料金で制作でき、英語化に追加費用はかかりません。料金は49,800円〜です。
欧州旅行者を本格的に狙いたい事業者様には、英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語の5か国語で検索結果に表示される「多言語プレミアムプラン」もご用意しています。このプランでは英語の予約機能を無料でご利用いただけます。
料金の詳細は多言語化・英語ウェブ制作の費用のページをご覧ください。
はい。欧州旅行者は平均15〜20泊前後と滞在が長く、有名観光地以外にも足を延ばす傾向があります。規模の大小よりも、英語で「どんな体験ができるのか」「どうやって行けばいいのか」が分かることが選ばれる条件になります。
まずは英語ページを充実させることをおすすめします。英語で情報を探す欧州旅行者は多く、英語だけでも十分な効果が期待できます。そのうえで、特定の国からの集客を強化したい場合に、フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語を追加するのが効率的です。
自動翻訳だけに頼ると、意味が伝わりにくい表現や、検索されない言葉が使われてしまうことがあります。料金やキャンセル規定などの大切な情報は誤解のない英語で書き、検索で見つかるようにタイトルや説明文を言語ごとに設定することが大切です。
欧州からの旅行者は、1人当たり約35万〜42万円を使い、2〜3週間かけて日本を旅します。その長い旅程の中に、地方の宿や体験が入り込む余地は十分にあります。必要なのは、彼らが旅の計画を立てるときに、英語で見つけてもらい、安心して予約してもらえるホームページです。
株式会社オーキッドでは、英語・多言語ホームページを49,800円〜で制作しています。地域の魅力を欧州の旅行者に届けたい事業者様は、お気軽にご相談ください。
出典
・観光庁「インバウンド消費動向調査 2026年7-9月期の調査結果(1次速報)」2026年10月21日発表
・観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年(年間値)」
※2026年7-9月期の数値は1次速報値です。平均との比較倍率は観光庁公表値をもとに当社が算出したものです。
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