年間総括
2025年の訪日外客数は42,683,600人を記録し、前年比15.8%増という力強い成長を達成しました。過去最高であった2024年の36,870,148人を580万人以上上回り、年間過去最高を更新しています。
12月単月では3,617,700人(前年同月比3.7%増)となり、スクールホリデーやクリスマス・年末年始の旅行需要の高まりにより、12月として過去最高を記録しました。韓国、タイなど7市場で単月過去最高を更新したほか、台湾や米国、カナダなど14市場で12月として過去最高を記録しています。
地域別の特徴と成長トレンド
東アジア市場は依然として最大の訪日客源であり、年間累計で約2,784万人を記録しました。韓国(945.9万人、7.3%増)と台湾(676.3万人、11.9%増)が堅調な伸びを示す一方、中国は909.6万人(30.3%減)と政府の渡航注意喚起の影響を受けました。香港も251.7万人(6.2%減)とやや減少しています。
欧米市場の躍進が2025年の最大のトピックです。米国は330.7万人(21.4%増)と大幅に増加し、欧州主要国も軒並み30%前後の高成長を記録しました。特にドイツ(31.8%増)、イタリア(34.6%増)、スペイン(34.7%増)など、継続的な日本人気とスクールホリデーが追い風となりました。
東南アジア市場では、マレーシア(25.6%増)とインドネシア(23.8%増)が特に好調で、査証免除措置の効果が続いています。インドも35.2%増と著しい伸びを示し、航空便の増便が成長を後押ししました。
豪州市場は初めて年間100万人を突破し(105.8万人、15.0%増)、中国、韓国、台湾、米国、香港、タイに次ぐ7番目の100万人超え市場となりました。
多言語対応の重要性とビジネスチャンス
2025年の訪日客数4,200万人突破は、日本のインバウンド産業にとって歴史的なマイルストーンです。特に注目すべきは、欧米市場の急成長です。欧州各国が30%以上の成長率を記録し、北米市場も堅調に拡大しています。
この変化は、飲食店、観光施設、宿泊施設などインバウンド関連事業者にとって、多言語対応のウェブサイト整備が最優先課題であることを明確に示しています。もはや英語と中国語だけでは不十分です。フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語など、主要欧州言語への対応が、これら高成長市場を取り込む鍵となります。
また、東南アジアやインドからの訪問者も増加の一途をたどっています。多様な言語でのウェブサイト展開は、もはやコストではなく、拡大する4,200万人市場を取り込むための必須投資なのです。
さらに、中国市場の30%減少は、特定市場への過度な依存リスクを浮き彫りにしました。地政学的リスクを分散し、欧米豪などの安定的な高成長市場にリーチするためにも、多言語対応は不可欠です。
2026年以降もインバウンドは成長が見込まれます。今こそ、多言語ウェブサイトを整備し、世界中からの旅行者を迎え入れる準備を整える時です。
地域別訪日外客数(1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
2025年の地域別訪日外客数では、東アジアが約2,784万人で全体の65.2%を占め、依然として最大の市場です。東南アジアが約512万人(12.0%)、北米が約420万人(9.8%)、欧州が約236万人(5.5%)と続きます。豪州・中東・その他地域を合わせると約317万人(7.4%)となっています。東アジアの比重は依然高いものの、欧米市場の成長により、徐々に多様化が進んでいます。
主要地域・国の訪日外客数前年同期成長率の比較(1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
成長率では欧州市場と新興市場が上位を独占しています。ロシアが96.3%と最高の伸びを示し、中東地域が54.7%、インドが35.2%と続きます。欧州主要国もスペイン(34.7%)、イタリア(34.6%)、ドイツ(31.8%)と軒並み30%以上の高成長を記録しました。一方、中国は-30.3%と唯一の大幅減少となり、東アジア市場の構造変化が鮮明になっています。
地域別訪日外客数シェア(1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
2025年の訪日客の地域別構成では、東アジアが65.2%と3分の2近くを占めています。しかし、東南アジア12.0%、北米9.8%、欧州5.5%、豪州・その他7.4%と、東アジア以外の地域が合わせて34.8%を占めており、市場の多様化が進んでいます。特に欧米市場の高成長により、今後さらなる分散化が期待されます。
東アジア地域からの訪日外客数分析(2025年1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
東アジア地域では韓国が945.9万人で最多、中国が909.6万人、台湾が676.3万人、香港が251.7万人となっています。韓国と台湾は前年比でそれぞれ7.3%増、11.9%増と堅調に成長しましたが、中国は30.3%減、香港は6.2%減と減少しました。中国政府の渡航注意喚起の影響が大きく、東アジア市場の構造変化が顕著です。
東南アジア地域からの訪日外客数分析(2025年1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
東南アジア地域では、タイが123.3万人で最多、次いでフィリピン88.5万人、ベトナム67.9万人、インドネシア64.1万人、マレーシア63.7万人、シンガポール72.6万人、インド31.5万人となっています。マレーシアとインドネシアがそれぞれ25.6%増、23.8%増と高成長を記録し、査証免除措置の効果が継続しています。インドも35.2%増と著しい伸びを示しています。
北米地域からの訪日外客数分析(2025年1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
北米地域では米国が330.7万人で圧倒的な存在感を示し、前年比21.4%増と力強い成長を遂げました。カナダは68.8万人(18.7%増)、メキシコは20.0万人(32.0%増)となっています。米国を中心に北米全体で約420万人の訪日客があり、航空座席数の増加とスクールホリデーが成長を後押ししています。北米市場は今後も有望な成長市場として期待されます。
欧州地域からの訪日外客数分析(2025年1~12月累計)
出典:JNTO訪日外客数2025年12月推定値
欧州地域では英国が53.5万人で最多、フランス45.8万人、ドイツ42.9万人、イタリア30.9万人、スペイン24.6万人、ロシア19.5万人、北欧地域19.3万人となっています。特筆すべきは全市場が高成長を記録したことで、イタリア(34.6%増)、スペイン(34.7%増)、ドイツ(31.8%増)と軒並み30%以上の伸びを示しました。継続する日本人気と経由便の多様化が成長を支えています。

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